ブランク。

2006年12月12日
2ヶ月ぶり。
日記を書くということを、PCだろうとペンだろうと
本当にしなくなってきた気がする。

どちらかというと紙とペンでせっせと書いている方が
好きだ。
「書くという作業」を地道にこなしている時間が好きだ。

書いているときは幸せだ。
いいことも悪いことも、面白いこともつまらないことも、
深刻なこともどうでもいいことも、すべて書く。
幸せなことも、悲しいことも、
なんだってとりあえず文字という一粒を連ねて、
紙の上に記す。
漢字だったりひらがなだったりカタカナだったり、
罫線上に散らばるレターは美しい。
日本語は美しい。

もしも日本が。
日本というものを、和というものを、
もっともっと大切にすることを続けていたら、
こんなに狭い町並みにはならなかったのかもしれない。

外国の町が統制されてきれいであるように、
日本にも京都や奈良の町家造りのような家が並んでいたら
どんなに風情の溢れる国になっていただろう。

規制も何も無くならぶ、陳腐な住宅。
たとえば京都駅。
ガラス張りになった駅ビル、どうしようもなく
物悲しく、文化も何も無く、ただ背伸びをして
どこかに近づこうとした結果、なんの意義も色気も
もたない空箱のなかに、とりあえず伊勢丹を
詰め込んだ。
それが京都駅である、とはとても思えない、
価値の無いデザイン。
近未来的な、宇宙船にも似た構造、なくしてしまえ。
東京駅のほうがまだいい。

ああ。
仕事、夢、目標、現実。
体力は仕事と家事のため。
気持ちは、目標のため。
現実は、夢のため。
眠りは、休息のため。

自分で自分をマネジメントするのが、難しい。
やりたいこと。
やるべきこと。
やらなければならないこと。

幼い子どもではないから、優先順位はどんどん
オトナ仕様に変わっていく。
そうじゃないと、対応できなくなってくる。
高速道路を三輪車や自転車では走れない。

本当は、今でも自転車で走りたい。

長い休みがほしくなる。
どこか遠くへいきたくなる。
平日の昼間っから布団にまるまっていたくなる。

知ってる、それがとてつもなく難しくて、
とてつもなく甘い香りのする悪だってこと。

でも。

そうやってルールを破ったとき、
やっぱり何も残らない。

それは、だって、逃げだから。

たまには休みも必要、逃避も必要。
年に一回ズル休みしたってバチあたらない。

そんなのも必要かもしれない。

でもね。

足が痛くても走る。
吐きそうでも耐える。
眠りたくても頬をつねる。
頭が痛くても考え続ける。

それが大事ってときもある。

無理しなくていいよ。
それはきれいごとで、もうムリっていうラインを超えたとき
広がる景色がきっとある。
見たことも無い色と香りが溢れている。
聞いたことも無い華が咲いている。

それは、自分で限界を決めなかったときに見える。
特別な場所。

そこにいきたい。
あと50年くらい、きっと生きる。
だから、その特別な場所の、特別な景色を、
見たい。

自分の頭で考えて、自分の足で歩いて、自分の手で
オールを持つしかない。

相談だってできる。不貞寝だってできる。
泣きつくこともサボることも、八つ当たりすることもできる。
怒ることも、苛立つことも、ある。

でも最後は自分ひとりしか、自分という船を
推し進められる人はいない。
世界中のどこにもいない。

だから、あたしたちは一人。
それが淋しいことではないことを、
宝物みたいに抱きしめて生きている。

あたしたちは、一人じゃなくてはならない。
そうじゃないと、みんなを感じられないから。

甘ったれちゃいけない。
疑っちゃいけない。
憎んじゃいけない。

砂の粒のように、見えなくて、飛ばされて流されて、
固まって、砕かれて、それでも本当は、どれもすべて
色も形も違う、砂塵。

あたしは砂塵だ。塵芥だ。

それがどうした。

きっと、この風に乗って、特別な場所を見に行くんだ。

だから、もう少しだけ、それを毎日。

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